常任指揮者

木許 裕介 (Yusuke Kimoto)

故・村方千之氏に指揮法を師事。20代より東南アジアで数々の国際音楽祭やジョイントコンサートを指揮したのち、イタリアを中心に欧州で研鑽を積む。2018年、ポルトガルで開催されたBMW国際指揮コンクールにて日本人初の第1位優勝。出身の大阪府高槻市より「特別功労賞」受賞。以降、世界各地の音楽祭やオーケストラから次々に招かれグローバルな活動を展開している。2019年4月にはモロッコのカサブランカ国際音楽祭より国際招聘を受け、同国で日本人としてはじめて指揮。2021年には駐日モロッコ大使館の後援を得て「日本・モロッコ国交樹立65周年記念コンサート」を企画・指揮するなど、国際交流に寄与する公演も多数手掛ける。

ユースオーケストラの指導育成に国際的な評価を得ており、その独自のオーケストラビルディングメソッドは「Controlled Chaos」と題した英文記事で紹介されるに至った。2021年よりEurochestries Japan Correspondantおよびエル・システマジャパン音楽監督に就任。東京芸術劇場での「世界子ども音楽祭」を成功に導く。同年9月には紀尾井ホールにて東京ニューシティ管弦楽団を指揮。「いま、夜が明ける!」と題して個性的なプログラムで構成されたこの演奏会は全席完売を記録。2022年には関西フィルハーモニー管弦楽団および神戸市混成合唱団との共演が決定している。

文筆や楽譜校訂の領域でも実績を築いており、とくに貴志康一とヴィラ=ロボスについては日本を代表する研究者として知られる。2017年より日本ヴィラ=ロボス協会会長。近年は貴志康一「ヴァイオリン協奏曲」の校訂・監修版の楽譜出版や、ブラジル外務省が主導するプロジェクト「Brasil em Concerto」の日本盤解説(ナクソス・ジャパン)をほぼ全てにわたって担当している。

文化芸術の未来を切り開く次世代の旗手としての呼び声も高く、劇場や企業、教育機関とのコラボレーションも多数。これまでに森ビル(ARCH・アカデミーヒルズ共催)の「トップランナー紹介」第1回スピーカー、JT×POLAのオンライン・セミナー講師、兵庫県私立灘校土曜講座講師、東京大学教養学部「学藝饗宴」ゼミナール芸術監督、慶應義塾大学SFC研究所上席所員などを務めるほか、東京芸術劇場「ウインド・オーケストラ・アカデミー」キャリア・アップゼミキュレーター、代官山未来音楽塾副塾頭、日伊国際共同制作野外オペラのプロジェクトマネージャー、弦楽器貸与アドヴァイザーなどを歴任。

福井大学フィルハーモニー管弦楽団とは、東京大学大学院在籍中の2014年にオファーを受け、2015年より4年連続で客演指揮者を務めたのち、2019年、同団40年ぶりとなる常任指揮者に推挙され就任。就任のニュースは福井新聞にも大きく取り上げられ、NHK福井においてもその活動が特集された。以降、2022年現在に至るまで同団と8年に渡って共演を重ねる。さらには、福井をはじめ日本海側地域の活性化に寄与することを目指して観光と演奏を掛け合わせた地域創生プロジェクト「日本海フェスティヴァルオーケストラ」の企画・指揮や、コロナ禍においては学生指揮者対象に楽曲分析オンライン講座を開講するなど、精力的な活動で福井県のオーケストラシーンを盛り上げ続けている。

福井を愛するあまり2019年度より福井と東京の二拠点生活を開始。東京大学教養学部および同大学院総合文化研究科修士課程修了、修士(学術)。サウナ・スパプロフェッショナル(管理士)。